ひとり漫画研究会

年に1,000冊くらい漫画読んでるサラリーウーマンが漫画について語りたいことを書くだけのブログです。

04:麺を啜る音とエロ顔で魅せるラーメン道

鳴見なるさんの『ラーメン大好き小泉さん』1巻から6巻読みました!

 

 

ストーリーの説明とかいるかね?これ。
小泉さんってゆー超可愛いJKが、ラーメンをひたすら食べる話。
そしてクラスメートの悠って女(一応主人公)が小泉さんをストーキングする話(笑)

 

うーん、何度読んでも美味しそう!
ラーメンをすごい勢いでズルズルとかっこみ、汗にまみれて「はぁ…」ってなる小泉さんは、何度見てもエロ可愛い。
作っちゃいけない、児ポ的コラ作れそうなほど、色っぽい。
でも普段はめちゃくちゃクールな小泉さん。
それがまた良い。

 

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この作品がいいなーって思うのは、食レポしないところ。


ほらよく食べる系の漫画って

 

「ピリッとした辛味のあるスープを、トロトロの卵の黄身がまろやかにし、なんとも奥深い味に…うんちゃらかんちゃら」


とか

 

「意外!揚げているのにも関わらず、中の黄身はトロトロの半熟で、揚げ衣のサクサク感と相まって…あーだこーだ」


とか


やたら語るじゃないすか。

 

(´-`).。oO(つか、黄身がトロトロしか言ってねーじゃねーか)

(´-`).。oO(三度の飯より黄身が好き)

(´-`).。oO(卵の黄身は飯じゃないのか?)

 

ラーメン大好き小泉さん』でも食レポ的な表現もあるけど
基本、美味さの表現は


ずぞぞぞぞぞぞーーーーーってすげぇ勢いで麺すすって
恍惚の表情で「はぁ…(ハート)」


以上。

あ、ハートは脳内補正な。確か作中でそんなシーンはない。

 

ラーメンの描写も美味しそうっちゃ美味しそうだけど、
絵だけで「うっわー!食べたい!」ってなるほどじゃない。
やっぱりあの小泉さんのエロ可愛い恍惚の表情が、ラーメンの美味さを表現してるんだよなー。


うまいこと店名を隠してるんですよねぇ…実在しない店もあるのかな?
そばけいすけは、割と近いところにあるから今度行ってみよ!


最後に…

ストーカー女、悠について。
個人的にはマジで怖い( ̄∀ ̄)


小泉さんと仲良くなりたくて、どんなに素気無くされてもめげない、ポジティブで無邪気な女の子!!!

 

って言うよりも

妄想と思い込みが激しい痛い子にしか見えん。


男と別れを切り出されたときに、笑顔で「結婚式の日取りいつにする?」とか言いそうなカンジ。。。

怖えぇ。。。

 

03:可愛すぎるカミさま達と高校生男子のホッコリ系漫画!

 前田ともさんの『カミツキ』全6巻読みました。

 

カミツキ 1 (シルフコミックス 10-3)

カミツキ 1 (シルフコミックス 10-3)

 

 

LINEのスタンプ化を強く希望します(`・ω・´)キリッ
 
もーなにこれ、なにこれ!カミさまたちがめっちゃ可愛いんですけど!!!
 
 
カミさまこれな。

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蚊やり豚のカミさまと、針山のカミさまなんだが…画力が残念過ぎて可愛さ伝わらねぇ…(;'∀')
 
えー。これは付喪神とそれを見ることができる少年の友情を描いた、あたたかーい、そしてかわいーい作品です。
 
主人公の八尋君は高校生で、なぜか古いモノ、壊れたモノを「可愛い!」と言っては拾って集める、ちょっと変わった少年。
そんな彼には、そのガラクタたちがこーーーーんな可愛いカミさまに見えているのです。

 

…画力のことは言ってくれるな。精進する。
 
そんな彼の通う高校には、旧校舎にまつわる怪談話がありまして。
そこで彼は「じゃのめ」と名乗る、人ならざる青年と出会いまして。
 
八尋君とじゃのめとカミさまたちと、そしてクラスメイトの女子を巻き込んだドタバタが繰り広げられるのです。
 
まぁ。そんな話。
 
もーとにかくカミさまが可愛いんだわ。
もう八尋君とかじゃのめとか、ホントどーでもいい、脇役!(←ひでぇ)
カミさまたちが主役!
可愛いってほんと正義だわ。
 
さて。こんな可愛らしいお姿のカミさまたちですが、正体を言い当てられると元の姿(道具の形)に戻ります。
神話でよくあるパターンですね。名前を呼ばれたらうんちゃらかんちゃら系。
 
八尋君は学校で起こるトラブルの元凶となっているカミさま達を見つけては「うちの子」にするために、頑張ってカミさまの正体を探るのです。
この謎解きもこの作品の面白さの一つではあるのですが…これがどうも弱い。
あーーー!なるほど!とか、そうだったのか!みたいな…納得感が薄いんですよねー。
この手の設定は結構好きなので、ちょっと残念。
 
 
ま。そんな残念ポイントも、カミさま達の可愛さで全部チャラだけどな!!
 
 
そうそう。こういう謎解き系でいうと、Webコミックで面白いのがありました。
 

結月さくらさんの『言解きの魔法使い』

www.sunday-webry.com


 
サンデーうぇぶりで連載してる作品です。
これは謎解きメインの話で、そこんとこのクオリティはかなり高いと思います。
 
主人公の友人が「言葉」と「文字」を操る魔法使いで、彼らの身の回りの怪異を引き起こしてる「文字」の正体をを探るという…
 
伝わるかなーこの説明で!
サンデーうぇぶりで数話読めると思うから、ぜひ読んでみてほしい。
 
Webコミック…一時期複数のサイトを利用してたんですが、自分のペースで読めないのがストレスで…。
面白い作品、いっぱいあるんですけどねー…。
かと言ってちまちま課金するのも面倒…。
 
 
だからもう数話試し読みして気になったら単行本で読む、ってオペレーションに変更しました。
 
でも新しい作品との出会いもあるし、たまには読みにいかないとな!
 
 
 

02:マンガ大賞本命はやっぱりこれ!

前回の記事 で

 

satomi-manga-hon.hatenablog.com

 

 

メイドインアビス』に大賞を!!!

 

なぁぁぁんて言ってたワタクシでごぜーますがね。

 

(´-`).。oO(結構厳しんじゃないかなー…) 

 

(´-`).。oO(やっぱりねぇ、大御所がいるもんねぇ…)

 

マンガ大賞の本命、やっぱりこれですかね。。。

 

 

どーん!『ダンジョン飯』!!

2017年は3位、2016年は2位…そろそろ1位来るんじゃない!?

新刊が出れば、書店でも平積み、Amazonでも上位にランキング。

発売当初から結構な話題でしたよね。

 

ダンジョン飯』の功績は、この作品自体の人気のみならず、他の作品に与えた影響の大きさだと思う。

 

これはものすごーーーーく個人的な見解だけど…

ダンジョン飯』は「食べる系漫画」と「ファンタジー漫画」に新しい作風を呼び込んだと思っています。

 

まずは「食べる系漫画」への影響について。

 

ダンジョン飯』が売れる前から「食べる系マンガ」の人気はすごかったわけ。

花のズボラ飯』、『甘々と稲妻』、『孤独のグルメ』、『深夜食堂』、『ラーメン大好き小泉さん』…エトセトラエトセトラ!

 

でもこの『ダンジョン飯』を皮切りに、ちょっとラインナップが変わってきたと思うのです。

「ファンタジー」と「食」が融合した作品が、増えてきたと思いません?

もちろん、『ダンジョン飯』がヒットする前からありましたよ?それこそ『トリコ』とかそうだし。

でも『異世界食堂』に『空挺ドラゴンズ』、あと読んだことないけど『エルフさんは痩せられない』とか。

ダンジョン飯』のヒット以降、書店でもよく見かけるようになりました。

 

個々の作品の魅力が一番の要因だとは思うけど、『ダンジョン飯』がアレだけヒットしたからこそ、ファンタジー×食のマンガや小説が受け入れられるようになったのでは?と思っている。

 

 

続いて「ファンタジー漫画」への影響について。

ダンジョン飯』の作者、九井諒子さんの短編集を読むとよく分かると思うけど

あの人のファンタジーの描き方は独特。

なんというか…

 

ファンタジーの世界観を現実レベルに置き換えているのに、それでもなおファンタジー!!!!

 

…よくわかんないっすね。

自分で言っててもわからんわ。

 

話変わるんですが、私、『ガリバー旅行記』読んだんですよ、もう何年も前。

あの有名な、小人の国に行ったガリバーさんですね。

そんで、すっごいうろ覚えなんですがね、作中でガリバーさんのトイレ事情が書かれてたんですね。

小人の国ですから、ガリバーさんの排泄物って大問題なわけですよ。もう、とにかく量がヤバイ。

で、仕方なく海に入って沖の方まで行って用を足してたとか、かんとか。

そんなことが書かれてた気がする(うろ覚え)。

 

そんなトイレ事情、いらなくね!?

ファンタジーなんだし、そこは適当にごまかして済ませちゃえばよくね!?

 

って思ったんだけど、なんかこのトイレ事情が妙にリアルでねぇ。

私が小人の国に行ったら、トイレどうしようとか、考えちゃった。

小人の国とかありえないんだけど、本当にあるような気がしてきてしまったのよねぇ。

 

九井諒子さんの作品ってそんな感じ。

ファンタジーの世界に現実のエッセンスをぶっこんでくる。

ある意味、ファンタジーとしては邪道なのかもしれない。

でも、それがなんか妙にリアルで面白い。

 

そして最近。ちょっとこれまでの視点とは異なるファンタジー漫画が増えてきたなぁって思うんですよ。

騎士が平穏な余生を送ろうとしたら、なんか変な魔法少女が現れてどうしよう!ってなる『IT’S MY LIFE』とか

女騎士が魔物たちから経理を教わって、人間世界で大活躍する『女騎士、経理になる。』とか

あと読んだことないけど『転生したらスライムだった件』とか。

多分他にもいっぱいあると思う。

 

ま。『ダンジョン飯』のヒット関係なく、こういったブームは起きていたかもしれませんがね。

でも私は、全くの無関係だとはどーしても思えないんですね。

 

はぁぁぁぁぁ。やっぱり本命は『ダンジョン飯』ですかねぇ。。。

でも、もう色んな所で賞獲ってるしさぁ。。。

そろそろ後進に道を譲っていただきたい!

 

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余談だけど、マルシルの可愛さはホントに異常。

01:今年こそ至高のファンタジーに栄冠を!マンガ大賞2018

 

 

今年もこの季節がやってまいりました…マンガ大賞2018!

先日、公式サイトにて最終候補作品が公開されました!

 

www.mangataisho.com

 

今年もしっかり残っています、『ダンジョン飯』。

2年連続最終候補に残るものの、2016年は2位、2017年は3位と大賞に届かず。

いろんな賞の上位常連の作品ですし、今年も最終候補入りは当然でしょう。

連載開始時から話題沸騰だった『約束のネバーランド』に『不滅のあなたへ』。

前作『刻刻』から引き続き、なんともまぁ異様な世界観で引き付けてくる『ゴールデンゴールド』。

このあたりの最終候補入りは予想通りといったところ。

 

ですが、私が記念すべき第1回目のブログで語りたいのはそんなことじゃない。

 

ついに、ついに、メイドインアビスが最終候補作品に入っております!!!!!

 

選んでくれた人、ありがとーーーーーーーーーー(´;ω;`)ブワッ

 

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とうとう!とうとう!この作品の魅力が世に伝わったのか!!!

 

2015年から3年連続で1次選考作品にノミネートされるものの…最終候補に残ることはなかった『メイドインアビス』。

 

名作です。

私は断言します。

こ れ は 名 作 で す か ら 。

 

私が過去に読んだファンタジー作品の中でも、トップクラスの面白さです。

 

アビスという謎の大穴に挑む冒険譚であり

リコとレグのボーイミーツガールの物語であり

アビスの底にいるはずの母を探しに行く物語でもある。

 

 

超王道。典型的話型の連続。これだけ聞くと本当月並みな物語。

 

だが、しかし。

徹底的に作り込まれた世界観に、可愛らしい絵柄からは想像だにできない残酷な描写。

度し難い。

実に度し難いぞ、メイドインアビス

 

アビスという美しくも残酷な世界に挑む少女達の健気さ、強さ。

人の業に触れ、友を失い、何度も絶望に打ちのめされながら、それでも歩み続けるリコとレグ。

 

絵柄に騙されるなよ!

すっげぇ骨太な作品だから!

 

 

ナナチとミーティの別れのシーンは、涙なしには読めません。。。

 

昨年はアニメ化もされましたね。

現在、アマゾンビデオで見ることができます。

(リンクがうまくいかなかったので、公式サイトの方を貼っています)

 

miabyss.com

こちらもぜひ見ていただきたい。

原作ファンも納得のクオリティです。

 

この作品、ちょっと絵が独特なんだよねぇ。

ロリっぽい絵ってことではなく、全面カラーイラストを白黒にしたみたいな…。

だから背景とかめちゃくちゃきれいなんだけど、線がハッキリしなくて

いまいち全容がつかめない。

 

アニメはそのあたり、しっかり補完してくれる。

残酷なまでに美しいアビスが、しっかりはっきり描かれてる。

いやー感激したよねぇ、泣いたよねぇ。

 

語りだすと止まらないんで、この辺で!

 

どうかどうか、『メイドインアビス』が大賞を獲りますように!