ひとり漫画研究会

年に1,000冊くらい漫画読んでるサラリーウーマンが漫画について語りたいことを書くだけのブログです。

08:若者たちのSFサバイバル漫画、堂々完結!

7SEEDS』の外伝を読みました!

 

7SEEDS 外伝 (フラワーコミックスα)

7SEEDS 外伝 (フラワーコミックスα)

 

 

7SEEDS』の最終巻が出たとき、私、すごくガッカリしちゃったんですよね。


あー終わっちゃうんだぁー…
ってガッカリではなく
え!?こんな終わり方!?嘘やろ?っていう。

 

でもこの外伝が、そのガッカリを払拭してくれた…
ありがとうありがとう…
この作品を世に出してくれた田村由美さん、出版社の方々…本当にありがとう…
文句なしに名作です!!!

 

7SEEDS』の本編は35巻で結末を迎えました。

 

ちなみにご存じない方のために。
7SEEDS』のあらすじ!

 

地球に隕石が衝突するーーーーそう決まった時、各国の政府はあらゆる策を講じました。
隕石を阻止しようとしたり、逃げ込むだけのシェルターを作ったり。

 

その計画の一つが「7SEEDSプロジェクト」。


若い男女7名+お目付役の大人1名を1チームとした複数チームを
冷凍保存で未来に送り出す。
環境が回復したとコンピューターが判断した時に、「解凍」されるように。

 

何も知らされず未来へ送り出された若者たちは、突然未来で目覚めた。
家族や友人、恋人に別れを告げることも許されず、生態系も全く異なる世界へと変わった未来の日本で、サバイバル生活を余儀なくされる。

 

ある者は過酷な環境に殺され
ある者は未来の生き物に殺され
ある者は人同士の争いで殺された。

 

それでも生き残った者達が、最後、佐渡の島にたどり着き、

ここで、みんなで力を合わせて生きていこうと決めた。

 

本編はここで終わります。

 

で、この外伝ですが

 

まんま35巻の続きです。


もう36巻じゃあかんかったのか?と言いたいぐらい…35巻終わり(佐渡の地下から脱出)の翌日から始まります(笑)

 

ちなみにわたくし、田村由美さんの前作『BASARA』からのファンで、『7SEEDS』も一巻からリアルタイムで購入しています。

 

だからねぇ、なんていうか35巻を読み終わったときは、なんか腹立っちゃって。

 

安居は花をレイプしようとした。
安居の生い立ちや精神的に追い詰められていた状況など、自暴自棄になる理由があったとは言え
絶対許されないことだ。

 

花や花に近しい人たちが安居を許せないのは当たり前だし、安居の仲間たちが安居を見限るのも当然だ。
しかも安居と涼は十六夜さんを殺してる。
絶対に許されるべきではない。

 

なのになのになのに

 

なんで普通に同じコミュニティにいるのーーーーーーーーーー!

 

「安居と涼はちょっと離れたところにいる」

って、その程度で許されるんか!?

 

っていう怒りがフツフツと。

好きな作品だからこそ、そこをうやむやにして欲しくなかった。
だから許せなかった。

 

でもね、外伝ではその部分をしっかり描き切ってくれた。

 

 

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許されないことがある
相容れないものがある

 

たった30人になった世界でもそれは仕方ない。

 

人を傷つけること、ましてや殺すことは、それほど重いことなのだ。

 

安居と涼はコミュニティを去るしかなかった。
そうなるだろうとは思っていたけど
でも

 

「ここのみんなのために…」

 

という、安居が悩みに悩んでたどり着いた答え。

 

安居寄りに見れば、ナツや蝉丸と仲良く暮らす未来であって欲しかったけど
花や桃太寄りに見たら、そんな未来はありえない。

 

それでも、これまで傷つけた人たちのために生きると決めた安居の決断は
個人的には最良の終わり方だったと思う。

 

本当に本当に、素晴らしい作品をありがとう。

 

番外編の、仏像作る話も良かったよねぇ…
ああ、この世界の人たちに、もう会えないと思うと悲しいなぁ…
『BASARA』の時みたく、外伝をいっぱい描いてほしいなぁ。

 

この作品は、本当に大好きなので

人物の分析や考察、各巻の感想など

もっともっとたくさん記事を書きたいと思います!

07:猫に「またね!」って言ってもらいたい

※注意!

猫の死について触れてる記事です。

読みたくない方は、回れ右!

 

石塚夢見さんの『またね!』読みました。 

 

またね!

またね!

 

 

 

Yahooブックストアの無料コーナーで読んだ作品。
猫との別れがテーマの、1作品6ページの短編集。

巻数が書いてなくって1冊だけの作品かと思っていたのですが、続きも出ているようです。

 

実は、わたくし、先月猫を亡くしたばかりなのです。

 

それでこんな漫画を読むもんだから、仕事の合間に読んでは泣き、電車で読んでは泣き、寝る前にベッドの中で読んでは泣き…
読み終わるまで数日かかってしまった。

 

それでもどうしても読みたかった、読み切りたかった。
別に、これを読んだから供養になるってわけでもないけども。。。

 

作品のほとんどが猫視点で描かれている。
どの猫も純粋に飼い主を慕っていて、どの子も愛おしくなる。

 

飼い猫を亡くしたばっかりだからかな。
やっぱり猫を見送る話がやっぱり印象的だった。

 

いくつかストーリーをピックアップして書こうと思ったけど
ううう…ストーリー要約するだけで涙が…(´;ω;`)

 

 

この作品は本当に…飼い主のエゴの塊だ。


こんな風に猫に愛されていたい、こんな風に感謝されていたい。
そういう飼い主の願望が描かれている。
実際、飼い猫が飼い主にこれだけの愛情を持っているかなんて、わかんない。
別の生物だしね。愛の感覚も違うもんね。

でも、そう思われてたいんだよね。その気持ち、すごくよく分かる。

 


私の実家の飼い猫は、私が少し目を離した隙に亡くなってしまった。

私はその日、母から猫の様子がおかしいと聞いて、仕事ほっぽり出して実家に行ったのです。
で、病院に連れて行く準備をするために、ちょっと猫のそばを離れた数分の間に、猫は逝ってしまった。

 

私は、猫の亡骸を見るその瞬間まで、今日猫が死んでしまうなんて、1mmも思っていなかった。
もう自力で立ち上がることも出来ず、ガクガク痙攣している猫を見ていたのに、病院に行けば大丈夫だと、信じきっていた。
もしかしたら、介護が必要になるかな?そうしたら私、実家に戻ろう。そんなこと考えてた。

 

いや、多分ね、薄々は分かってたのかもしれない。
でも敢えて考えまいとしてたのかな。
自分でも、よく分からない。

 

 

最初はね、痙攣が治まった!良かった!って思ったんだ。
でも、目を見た瞬間、そうじゃないってわかった。


生きてる時と死んでる時とで、目ってあんなに変わっちゃうんだね。
よく「もう何も映さない瞳」なんて言ったりするけど、まさにそれ。

 

猫の汚物にまみれながら、もう動かない猫にすがりついて、ワンワン泣いた。

力なく、重力に従うだけの、抜け殻の感触が、まだ手のひらに残ってる。

多分、この先この感覚は一生消えない。

 

 

病院なんか連れて行こうとせずに、ずっとそばにいればよかった。
触れられたらイヤかな?なんて思わずに、ずっと撫でていればよかった。
どんなにイヤがっても、ギュってしてチューしてスリスリすればよかった。


今日が最後だって、最期だって知っていたら、ギューってして離さなかったのに。
猫のためじゃなく、自分のために。

 

 

この『またね!』という作品で、作中の猫たちの

 

自分を責めないで
後悔しないで

泣かないで
ありがとう
大好きだった

 

っていうモノローグを見て

うちの猫も、そう思ってくれていたらいいなって、思った。

それは、私が、亡くなった飼い猫に言ってもらいたいって思ってる言葉、そのまんまだった。

 

だから本当に飼い主のエゴ。
自分が救われたいために、私はこの作品を読んだのだと思う。
自分の後悔と罪悪感を和らげるために。

 

情けない飼い主で、本当にごめん。
でも、私はまた飼い主になりたいよ。
また見送ることになるのだけども
それでも飼い主になりたい。

 

だからタイトルは『またね!』なんだね。

また、会いたいから。次も、あなたの飼い主にして欲しいから。

 


最後にうちの天使ちゃんの写真をば。

 

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モデル級とはいかないけどねー。
読者モデル級には可愛いと思うのよね!

 

06:マンガ大賞…大穴の青春アニマルライフ

マンガ大賞シリーズ…シリーズ?第3段です。

 

大賞予想トトカルチョ
大本命は『ダンジョン飯

 

satomi-manga-hon.hatenablog.com


個人的な希望としては『メイドインアピス』

 

satomi-manga-hon.hatenablog.com

 

 

でも、もしかして、大穴でこれが来るんじゃないの…?
と思っているのがこの作品。

 

板垣巴留さんの『BEASTARS』!!!

 

 

 

すみません、私これ、試し読みで1巻読んだだけなんです。
なので語るほど、情報がない。

 

でも、大賞の可能性、結構あるんじゃないの?って思ってる
てゆーか『メイドインアビス』より可能性あるかもしれない…畜生!

 

 


(´-`).。oO(BEASTARSだけに畜生なの?)
(´-`).。oO(・・・・・)


(´-`).。oO(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 


さて。

なぜ私が『BEASTARS』に大賞の可能性を感じているのか。

 

広告の露出が多いんですよ!!!!

一時より減った気はするけども、めっちゃ多い。

 

こーゆーヤツ。

 

 

作者、板垣巴留さんのTwitterより。

 

この手の広告があまりに目につくものだからねー、思わず試し読みしてしまったのよね。

広告がされるってことは、漫画配信サイトで優良コンテンツだと思われているということ。

そして私のように、その広告に惹かれて読む人が大勢いるだろうということ。

 

BEASTARS』は、去年まで一次候補にすら入っていなかった作品ですが

その点は昨年大賞を獲った柳本光晴さんの『響~小説家になる方法~』も大体同じ。

 

だから、大賞の可能性、あると思うんですよねぇ。

 

 

で。今回このブログを書くにあたって改めて読んでみました。

 

舞台は現代のヨーロッパのような雰囲気の場所。

そこは肉食獣と草食獣が一緒に文明を築いている世界で、彼らは普通に一緒に暮らしている。


主人公の狼のレゴシが通う学校も「共学」である。
一緒に授業を受け、一緒に部活をする。
でも寮は別々、食事のメニューも別々(当たり前だ)。
ちなみに「肉食」は厳禁なのだそう。
だからレゴシ達肉食獣が食べるのは豆とか卵とかのタンパク質。

 

そして、悲しいことだけど差別がある。
まぁそりゃーね、そうよね。違う生物同士が暮らすんだもの。しかも、片方は捕食動物なのだ。
なにか事件があれば、肉食動物が疑われたりする。

 

そんな世界で暮らす狼のレゴシは、恋?をする。
相手はうさぎのハルだ。

 

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でも、これって恋なの?食欲なの?どっち?

それがすっごい大問題。

 

 

この話のベースって結局、よくあるタイプの「異なるコミュニティに属する者の恋」なわけよね。
神と人だったり、異世界のもの同士だったり、人種が違う者だったり、身分が違うものだったり。

 

でもこのタイプの話って、どちらかが社会通念や、コミュニティを捨てることで一緒になれるわけよね。


この場合はぜんぜん違う。「捕食者」と「被捕食者」だもの。
その間にある溝はあまりに深い。

 

レゴシはハルに強烈な食欲と破壊欲を感じてしまう。
そのことをひどく恥じる姿は、なんだか性欲を恥じる思春期の少年のようなのだけど
とても微笑ましいとは言えない。
本能に訴える恐ろしさがある。

 

またこのレゴシってキャラがいいのよねぇ。
見た目怖くて、何考えてるかちょっとわかんないんだけど
実はすごく不器用で繊細で優しい。
イケメンキャラだよねぇ。

 

前々から気になってる作品だから、続きを読んでみたいなー。

 

 

 

05:神のくせして完全ワンちゃんやで…

外園昌也さんの『犬神-改』を途中まで読みました!

 

 

犬神・改 電子版 (1) (SPコミックス)

犬神・改 電子版 (1) (SPコミックス)

 

 

初めて『犬神 』 を読んだのは、小学生か中学生の頃。

駅のそばの本屋が、立ち読み防止のビニールつけてない本屋さんでね(そもそも当時はそんなものなかったかも…)
そこで全巻立ち読みしました。
ストーリーは全然覚えてないんだけど、立ち読みで読破してやったぜー!みたいな、妙な達成感だけはやたら覚えてる(笑)

 

電子書籍版が出てるって知って、懐かしくなって改めて読んでみた。
まだ途中までしか入手してないんで、その途中までの感想をば。

 

 

主人公の史樹(ふみき)君は高校3年生で、ちょっと迷走中の男の子。
受験を控えてるんだけど、あんまり身が入らなくて


「詩人になりたい、さもなくば死にたい」


とか言っちゃってる子。
うーむ。若いね。

 

そんな史樹が現実逃避の場としていた廃工場で、彼は23と出会う。

 

23。果たしてそれはなんなのか。


見た目は大型の犬であり、日本狼によく似ている。
しかし高い知能を持ち、人語を理解して操り、瀕死の重傷も自然治癒し、身体から鋭利な角を生やして攻撃することもできる。
人知を超えた、未知の存在。


耳に23という数字が刻まれており、史樹はその犬に見える何かを23と名付け、廃工場で彼と友情を育んでいく。

 

そこに23を犬神だと言って探す謎の勢力が現れたり、23の仲間と思しき犬神が現れたりして、史樹と23を騒動に巻き込んで行く。

 

 

…と。ここまで書いて気がついたけど、『寄生獣』とよく似たタイプの作品だなぁ。


『犬神』の連載開始よりも前に『寄生獣』は完結しているようですが、両方同じアフタヌーンで連載されてたそう。

 

未知の生命体との交流を描いた作品である点、
その生命体の名付けの安直さ(右手でミギーに、そのまんまの23)、
未知の生命体が人類を裁くという点(寄生獣は裁きとはいえないけど、人間を捕食する。犬神は「人間を見る」ために遣わされた存在)
そして肉体を変形させた武器を使うという攻撃方法…

 

うーん。よく似てる。

 

ただ大きく違う点は、主人公と未知の生物の関わり方。

 

寄生獣』では、ミギーはもともと新一に取り憑いて人間に擬態し、人間を食べようとしていたわけで…本来、ミギーにとって人間は捕食対象なのである。
だけど、彼は新一の乗っ取りに失敗したことで、新一の体の一部(右手部分)に居候することになる。
だから信一との関係は、友情というよりむしろ共生関係であり、利用し利用される、割とドライな関係。

 

『犬神』の史樹と23は全く違う。彼らは友達で、そこになんら利害関係はない。
彼らは損得なしにお互いを求めてるし、あらゆるものを投げうって相手を助けようとする。
しかも23の見た目がね、犬だからね。
23の振る舞いは忠犬の行いのようにも見えてしまうし、そこがまた『寄生獣』とは違う温かみを感じさせる要因だと思う。

 

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完璧に犬やな。
え?犬に見えない?
それは画力の問題ですね。

 

ハッピーのくだりは思わず涙(´;ω;`)ウルウル

 

家族と幸せに暮らしてたのに、研究所に拉致られて、犬神の細胞を植え付けられたハッピー。
見た目も怪物に成り果て、空気感染性のウィルスを撒き散らし、人を殺しまくったハッピー。
でも幸せだったあのお家に、ただ帰りたくて帰りたくて…さまよい歩く姿はあまりにも健気で、涙を誘いました。

 

しかし昔読んだくせに続きを全く思い出せないんだよなぁ。
初読のような新鮮な気持ちで続きを読みたいと思います。
どうか23と史樹の結末が、ハッピーとその家族のような、悲しい結末でありませんように。

04:麺を啜る音とエロ顔で魅せるラーメン道

鳴見なるさんの『ラーメン大好き小泉さん』1巻から6巻読みました!

 

 

ストーリーの説明とかいるかね?これ。
小泉さんってゆー超可愛いJKが、ラーメンをひたすら食べる話。
そしてクラスメートの悠って女(一応主人公)が小泉さんをストーキングする話(笑)

 

うーん、何度読んでも美味しそう!
ラーメンをすごい勢いでズルズルとかっこみ、汗にまみれて「はぁ…」ってなる小泉さんは、何度見てもエロ可愛い。
作っちゃいけない、児ポ的コラ作れそうなほど、色っぽい。
でも普段はめちゃくちゃクールな小泉さん。
それがまた良い。

 

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この作品がいいなーって思うのは、食レポしないところ。


ほらよく食べる系の漫画って

 

「ピリッとした辛味のあるスープを、トロトロの卵の黄身がまろやかにし、なんとも奥深い味に…うんちゃらかんちゃら」


とか

 

「意外!揚げているのにも関わらず、中の黄身はトロトロの半熟で、揚げ衣のサクサク感と相まって…あーだこーだ」


とか


やたら語るじゃないすか。

 

(´-`).。oO(つか、黄身がトロトロしか言ってねーじゃねーか)

(´-`).。oO(三度の飯より黄身が好き)

(´-`).。oO(卵の黄身は飯じゃないのか?)

 

ラーメン大好き小泉さん』でも食レポ的な表現もあるけど
基本、美味さの表現は


ずぞぞぞぞぞぞーーーーーってすげぇ勢いで麺すすって
恍惚の表情で「はぁ…(ハート)」


以上。

あ、ハートは脳内補正な。確か作中でそんなシーンはない。

 

ラーメンの描写も美味しそうっちゃ美味しそうだけど、
絵だけで「うっわー!食べたい!」ってなるほどじゃない。
やっぱりあの小泉さんのエロ可愛い恍惚の表情が、ラーメンの美味さを表現してるんだよなー。


うまいこと店名を隠してるんですよねぇ…実在しない店もあるのかな?
そばけいすけは、割と近いところにあるから今度行ってみよ!


最後に…

ストーカー女、悠について。
個人的にはマジで怖い( ̄∀ ̄)


小泉さんと仲良くなりたくて、どんなに素気無くされてもめげない、ポジティブで無邪気な女の子!!!

 

って言うよりも

妄想と思い込みが激しい痛い子にしか見えん。


男と別れを切り出されたときに、笑顔で「結婚式の日取りいつにする?」とか言いそうなカンジ。。。

怖えぇ。。。

 

03:可愛すぎるカミさま達と高校生男子のホッコリ系漫画!

 前田ともさんの『カミツキ』全6巻読みました。

 

カミツキ 1 (シルフコミックス 10-3)

カミツキ 1 (シルフコミックス 10-3)

 

 

LINEのスタンプ化を強く希望します(`・ω・´)キリッ
 
もーなにこれ、なにこれ!カミさまたちがめっちゃ可愛いんですけど!!!
 
 
カミさまこれな。

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蚊やり豚のカミさまと、針山のカミさまなんだが…画力が残念過ぎて可愛さ伝わらねぇ…(;'∀')
 
えー。これは付喪神とそれを見ることができる少年の友情を描いた、あたたかーい、そしてかわいーい作品です。
 
主人公の八尋君は高校生で、なぜか古いモノ、壊れたモノを「可愛い!」と言っては拾って集める、ちょっと変わった少年。
そんな彼には、そのガラクタたちがこーーーーんな可愛いカミさまに見えているのです。

 

…画力のことは言ってくれるな。精進する。
 
そんな彼の通う高校には、旧校舎にまつわる怪談話がありまして。
そこで彼は「じゃのめ」と名乗る、人ならざる青年と出会いまして。
 
八尋君とじゃのめとカミさまたちと、そしてクラスメイトの女子を巻き込んだドタバタが繰り広げられるのです。
 
まぁ。そんな話。
 
もーとにかくカミさまが可愛いんだわ。
もう八尋君とかじゃのめとか、ホントどーでもいい、脇役!(←ひでぇ)
カミさまたちが主役!
可愛いってほんと正義だわ。
 
さて。こんな可愛らしいお姿のカミさまたちですが、正体を言い当てられると元の姿(道具の形)に戻ります。
神話でよくあるパターンですね。名前を呼ばれたらうんちゃらかんちゃら系。
 
八尋君は学校で起こるトラブルの元凶となっているカミさま達を見つけては「うちの子」にするために、頑張ってカミさまの正体を探るのです。
この謎解きもこの作品の面白さの一つではあるのですが…これがどうも弱い。
あーーー!なるほど!とか、そうだったのか!みたいな…納得感が薄いんですよねー。
この手の設定は結構好きなので、ちょっと残念。
 
 
ま。そんな残念ポイントも、カミさま達の可愛さで全部チャラだけどな!!
 
 
そうそう。こういう謎解き系でいうと、Webコミックで面白いのがありました。
 

結月さくらさんの『言解きの魔法使い』

www.sunday-webry.com


 
サンデーうぇぶりで連載してる作品です。
これは謎解きメインの話で、そこんとこのクオリティはかなり高いと思います。
 
主人公の友人が「言葉」と「文字」を操る魔法使いで、彼らの身の回りの怪異を引き起こしてる「文字」の正体をを探るという…
 
伝わるかなーこの説明で!
サンデーうぇぶりで数話読めると思うから、ぜひ読んでみてほしい。
 
Webコミック…一時期複数のサイトを利用してたんですが、自分のペースで読めないのがストレスで…。
面白い作品、いっぱいあるんですけどねー…。
かと言ってちまちま課金するのも面倒…。
 
 
だからもう数話試し読みして気になったら単行本で読む、ってオペレーションに変更しました。
 
でも新しい作品との出会いもあるし、たまには読みにいかないとな!
 
 
 

02:マンガ大賞本命はやっぱりこれ!

前回の記事 で

 

satomi-manga-hon.hatenablog.com

 

 

メイドインアビス』に大賞を!!!

 

なぁぁぁんて言ってたワタクシでごぜーますがね。

 

(´-`).。oO(結構厳しんじゃないかなー…) 

 

(´-`).。oO(やっぱりねぇ、大御所がいるもんねぇ…)

 

マンガ大賞の本命、やっぱりこれですかね。。。

 

 

どーん!『ダンジョン飯』!!

2017年は3位、2016年は2位…そろそろ1位来るんじゃない!?

新刊が出れば、書店でも平積み、Amazonでも上位にランキング。

発売当初から結構な話題でしたよね。

 

ダンジョン飯』の功績は、この作品自体の人気のみならず、他の作品に与えた影響の大きさだと思う。

 

これはものすごーーーーく個人的な見解だけど…

ダンジョン飯』は「食べる系漫画」と「ファンタジー漫画」に新しい作風を呼び込んだと思っています。

 

まずは「食べる系漫画」への影響について。

 

ダンジョン飯』が売れる前から「食べる系マンガ」の人気はすごかったわけ。

花のズボラ飯』、『甘々と稲妻』、『孤独のグルメ』、『深夜食堂』、『ラーメン大好き小泉さん』…エトセトラエトセトラ!

 

でもこの『ダンジョン飯』を皮切りに、ちょっとラインナップが変わってきたと思うのです。

「ファンタジー」と「食」が融合した作品が、増えてきたと思いません?

もちろん、『ダンジョン飯』がヒットする前からありましたよ?それこそ『トリコ』とかそうだし。

でも『異世界食堂』に『空挺ドラゴンズ』、あと読んだことないけど『エルフさんは痩せられない』とか。

ダンジョン飯』のヒット以降、書店でもよく見かけるようになりました。

 

個々の作品の魅力が一番の要因だとは思うけど、『ダンジョン飯』がアレだけヒットしたからこそ、ファンタジー×食のマンガや小説が受け入れられるようになったのでは?と思っている。

 

 

続いて「ファンタジー漫画」への影響について。

ダンジョン飯』の作者、九井諒子さんの短編集を読むとよく分かると思うけど

あの人のファンタジーの描き方は独特。

なんというか…

 

ファンタジーの世界観を現実レベルに置き換えているのに、それでもなおファンタジー!!!!

 

…よくわかんないっすね。

自分で言っててもわからんわ。

 

話変わるんですが、私、『ガリバー旅行記』読んだんですよ、もう何年も前。

あの有名な、小人の国に行ったガリバーさんですね。

そんで、すっごいうろ覚えなんですがね、作中でガリバーさんのトイレ事情が書かれてたんですね。

小人の国ですから、ガリバーさんの排泄物って大問題なわけですよ。もう、とにかく量がヤバイ。

で、仕方なく海に入って沖の方まで行って用を足してたとか、かんとか。

そんなことが書かれてた気がする(うろ覚え)。

 

そんなトイレ事情、いらなくね!?

ファンタジーなんだし、そこは適当にごまかして済ませちゃえばよくね!?

 

って思ったんだけど、なんかこのトイレ事情が妙にリアルでねぇ。

私が小人の国に行ったら、トイレどうしようとか、考えちゃった。

小人の国とかありえないんだけど、本当にあるような気がしてきてしまったのよねぇ。

 

九井諒子さんの作品ってそんな感じ。

ファンタジーの世界に現実のエッセンスをぶっこんでくる。

ある意味、ファンタジーとしては邪道なのかもしれない。

でも、それがなんか妙にリアルで面白い。

 

そして最近。ちょっとこれまでの視点とは異なるファンタジー漫画が増えてきたなぁって思うんですよ。

騎士が平穏な余生を送ろうとしたら、なんか変な魔法少女が現れてどうしよう!ってなる『IT’S MY LIFE』とか

女騎士が魔物たちから経理を教わって、人間世界で大活躍する『女騎士、経理になる。』とか

あと読んだことないけど『転生したらスライムだった件』とか。

多分他にもいっぱいあると思う。

 

ま。『ダンジョン飯』のヒット関係なく、こういったブームは起きていたかもしれませんがね。

でも私は、全くの無関係だとはどーしても思えないんですね。

 

はぁぁぁぁぁ。やっぱり本命は『ダンジョン飯』ですかねぇ。。。

でも、もう色んな所で賞獲ってるしさぁ。。。

そろそろ後進に道を譲っていただきたい!

 

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余談だけど、マルシルの可愛さはホントに異常。